2分後の未来、どう使う?『ドロステのはてで僕ら』

映画

『ドロステのはてで僕ら』は、ヨーロッパ企画初の長編映画。
2分後の未来が映るテレビを巡るSFコメディ。

映画『ドロステのはてで僕ら』予告編

あらすじ

カフェの店長として働いているカトウ。片付けを店員のアヤに任せて2階の自室に戻ると、突然
家のモニターに映る自分自身に話しかけられる。

どうやら2分後の自分が、カフェにあるテレビを通して会話してきているらしい。
戸惑いながらも指示に従ってカフェのテレビに向かうと、2分前の自分が映っていた。

アヤや居合わせたコミヤはこの不思議な現象に興味津々で
知り合いのオザワとタナベも呼び、もっと未来を知るべく色々試していくが…。

見どころ

ムービー系ゲームでも有名な、ヨーロッパ企画の長編映画

ヨーロッパ企画は京都の劇団で、舞台公演のほかイベントやWebの企画、
ゲームの制作まで行っています。

特にYoutubeでゲームプレイ動画が好きな界隈からすると
ゲームムービーで知った方も多いと思います。
かなり尖った内容で、深夜になると急にまた見たくなる不思議な中毒性あり。

そんな劇団が作る初めての長編映画なので
背景や出演者を知った上で見ると
「あ、この人名探偵スワーじゃん!」みたいな感じで楽しめます。

長回しで魅せる「短い未来→答え合わせ」のループ

映像はほぼワンカットで撮影されています。
(どこかクローズアップされたところでカットしているのかもしれませんが、
見ている分には全然気づきませんでした。)

モニター超しに見える未来は2分後と短いのですが、これが長回しと抜群に相性が良かったです。
視聴者目線でもリアルな時間で2分間の映像を見たあと、すぐにその未来が実践される。
短いスパンで展開、飽きさせないワクワクとドキドキの連続が最大の魅力です。

長回しである点などで『カメラを止めるな』と比較されていますが、その期待の通り
リアルタイムで進んでいく緊迫感が共通していて、クオリティも非常に高いものでした!

『カメラを止めるな』にハマった人は本作でもハマるはず!

ゆるくて親近感のある会話

未来が映るテレビをどう活用するか、登場人物は熱意たっぷりに議論しますが
SFに詳しい人はほとんどいないこともあり、専門用語は使われず
素人らしいゆるめの会話が終始続きます。

この「普通らしさ」に親近感が沸き
ゆるい空気のおかげで笑いが絶えませんでした。

まとめ・感想

タイトルだけ見て気になり、前情報全く無しで見てみたら
あのゲームムービーを作っているヨーロッパ企画の人たちが出てきて
ものすごいびっくり!

あの尖ったゲーム達しか知らなかった人間からすると、
この本格的で純粋にハマる内容に驚きつつも感動しました。

全編通して飽きることなく、続きを楽しみに観ていたら
あっという間に終わってしまうくらい引き込まれました。

『カメラを止めるな!』が好きな人、
ヨーロッパ企画が好きな人、
タイムトラベルものが好きな人ならまず楽しめる内容になっています。

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