『マーメイド・イン・パリ』は、
20020年3月にフランスで公開、2021年2月に日本に上陸した映画です。
ステファンランドスキとマティアスマルシューが脚本を共同作成しています。
基本情報
タイトル | マーメイド・イン・パリ |
公開日 | フランス:2020年3月11日 日本:2021年2月11日 |
ジャンル | ダークファンタジーロマンスコメディ |
監督 | マチアス・マルジウ |
主演 | ニコラ・デュヴォシェル マリリン・リマ |
ストーリー
恋に落ちた男を殺す能力を持つ人魚「ルラ」と
恋する感情を無くしてしまった主人公「ガスパール」の二人が次第に惹かれ合う
ダークファンタジー・ロマンス。
人魚(セイレーン)が題材
原題は『Une sirène à Paris』となっていますが。「sirène(シレーヌ)」は
人魚という意味のほか、歌声で魅了して海の中へ引きずり込む怪物
「セイレーン」も示しています。
歌声で魅了する点は人魚と共通していますが、相手の命を奪う力は
「セイレーン」の伝承に一致します。
英・邦題を決めるにあたり、なじみ深い「マーメイド」にしたのだと思います。
二人の恋模様に注目
バーでパフォーマーとして働くガスパールは、
ある日怪我をした人魚のルラを家で保護します。
ルラは男を恋させることで命を落とす力を持つのですが、
ガスパールは過去の失恋に傷つき、恋する感情を無くしているおかげで効きませんでした。
ルラを海に返すまでの短い時間で距離を縮めていく様子が見どころです。
特に二人の距離が大きく縮まったシーンはロマンチックで、
一瞬ディズニー映画のような明るい盛り上がりも見せます。
主な登場人物
ガスパール
主人公。バーでパフォーマーとして働いています。
大雑把な独身男のようにも見えて、風呂場には大量のアヒルちゃんを飾っていたり
幼少期からもらった飛び出す絵本も肌身離さず持つなど、ユニークな拘りも伺えます。
ルラ
パリに現れた人魚。非常に綺麗で、人間に向ける敵意には妖艶さも見えます。
人間社会の知識が無いがための奇行がまた可愛く映ります。
ロッシ
ガスパールの隣人。
特にクセが強く、ガスパールの帰宅を見計らって声をかけたり、勝手に家に入るなど
かなりお節介な性格ですが根は良い人で、二人を助ける役として味を出しています。
この役の方、実際の名前も「ロッシ・デ・パルマ」なんですね。
作中一番強い印象に残りましたし、
フランス映画でも有名な方なのかも。
ミレラ
医師。職場で共に働く夫がいます。
時間制限とルラの能力、そして復讐に迫られる
ルラは地上では生きられず、2回日が昇るまでに海に戻らないと死んでしまいます。
その上、次第にガスパールも恋に落ち始め、ルラの能力に苦しむことに。
さらに夫をルラに殺された医師のミレラも、ルラを捕えるべく調査していきます。
この3重に迫ってくる問題にハラハラするのも楽しみの一つです。
キャラクターの掘り下げは足りていた?
お互いが仲良くなるきっかけが唐突だったり、ミレラはルラに対して何をしたかったのかなど
一部で各キャラクターの行動の心情が読み取れきれなかった印象を受けました。
私はダークで難しい内容を期待してしまったのもあり、
納得いかない部分が少しずつ溜まっていって、腑に落ちないまま観終わってしまいました
ただ十分理解出来る範囲ですし、二人が仲良くなっていく様子にはほっこりしたので
深い考察をするよりは、流れのまま素直な気持ちで観る方が楽しめました。
まとめ
ジャンルは「ダークファンタジーロマンスコメディ」とあり、
私はダークファンタジーの方に期待していましたが、
実際の内容はロマンスに寄った作品でした。
ライトなラブロマンスとして観るのが良い楽しみ方でした。
人魚のルラ役のマリリン・リマさんがとても綺麗でした。
別作品も要チェック!
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